(『前半』のつづき)
12.新体操部演技
昨年に続き、後半はゴースの演技が圧倒的美しさを表現、愛徳学園の新体操の決意とプライドを感じました。広い体育館のフロアを縦横無尽に飛び回る新体操部員のしなやかさとやさしさは美以上の美を感じるものでした。愛徳新体操は永久不滅です。
13.クラブde AITOKU(中高)
昨年も盛り上がりましたが部活動に励む愛徳生たちがそれぞれのユニフォームを着用してリレーをする伝統競技が「クラブde AITOKU」です。今年はついに念願の文化部も参加し、文化部パフォーマンスレースと運動部元気・勇気・本気ランの2レースが展開されました。
文化部はそれぞれの個性が出るなど、ほっこりのてんこ盛りでしたが、特に最後のバックストレートで倒れそうになった村上先生を部員全員で助けて介護しながらゴールした社会奉仕部員は殊勲賞、スケッチブックに校長の似顔絵を描ききって「走りながら絵も描けます」を証明した美術部は敢闘賞、そしてエプロン姿に身を包み、最高の笑顔でスピードクッキングを表現してくれた家庭科部が熾烈な文化部レースを制しました。その他アイデア満載の文化部のすべては書ききれませんが、この「クラブde AITOKU」は間違いなく来年以降も注目の競技となるでしょう。
運動部レースでは、並みいる運動部精鋭健脚メンバーの本気レースをぶっちぎりで制覇したのが新体操部、チームワークが素晴らしかったバスケットボール部が準優勝でした。なお、「ハシローズ」は昨年の疲れが癒し切れていないため休戦となりましたが、いつかまた帰ってくるので首を長くして待っていてほしい。ともあれ、これからもがんばれ部活生!
14.縦割り班対抗折り返しリレー(小)
これは小学生全員が縦割りで4つのチームに分かれてリレーする競技です。学年が上がるにつれ少しずつ距離が延びるという工夫が面白いのですが、小学生単独での最終競技ですからおのずと白熱します。どの学年も「最終」にかける思いをバトンに託し、学年を超えて一致協力する姿が胸を打ちます。今年は1班(赤)→2班(赤)→4班(白)→3班(白)の順番でした。
15.台風の目(中高)
これも伝統の競技で、一本の棒をペアで持って走ります。遠心力をコントロールしながらどうすれば合理的かつスピーディーに棒をつないでいけるかを考えるのです。これも作戦と経験がものをいう種目ですが、スタートからこの競技にかけていた高3の執念と覚悟は半端でなく、見事1位でゴールした時は胸が熱くなりました。順位は高3→中3→高1→高2→中2→中1でした。
16.どっこいしょ(小中高)
愛徳生が最も盛り上がる種目「どっこいしょ(綱引き)」。小学生全員に中高生の代表選手を加えて2戦同時に行います。私もこの競技にはこだわりがありますので、いつか優勝チームは教員「ドッコイショーズ」に勝負を挑む日が来るのではという予感がしています。ただし、そんなチームが存在するのかは誰も知らないのですが。
17.ダンス「銀河鉄道676665」(中)
今年の中学部ダンスは「銀河鉄道」です。中3のダンスリーダーたちを中心に夏休み前から準備を進めていましたが、本番への道のりは決して平たんではなかったでしょう。しかし、猛暑日のグラウンドで何度も練習し、中学生全員で乗り越え、つくり上げた演技は本物でした。苦労の先にこそ達成感があることを学んでくれたことでしょう。本番は今までで一番の笑顔でしたし、何人も目が合いましたね。
18.くるくるジャンプ(小中高)
スピード感あふれる激アツ大縄跳びの真骨頂。愛徳学園の体育大会の中でもかなりおススメ度の高い種目で、初めて見たときは感動しました。今年の優勝はこれも意地と気合いの高3でしたが、高3のすごいところは、序盤は他学年と同じか、やや速いくらいで跳び始めるのですが、徐々に回転速度があがり、ラストスパートは高速回転でリズムに乗りまくるのです。これはまさに経験と作戦の賜物ですが、圧倒的パワーを誇る昨年1位の高3(61回生)が184回であったことを考えると、今年の62回生の188回は驚異的と言わざるを得ません。納得の優勝でした。まさに愛徳学園のキャッチフレーズ「知っとく、納得、愛徳」です。以下、高2(168回)、中3(157回)、高1(126回)、中2(88回)、中1(81回)と、どの学年もハイレベルなジャンプでした。
19.学年対抗リレー(中高)
そしてフィナーレは学年対抗リレーです。昨年も解説した通り学年対抗であっても必ずしも上級生が有利とは限らないのです。今年もドラマが待っていました。当然昨年優勝した中3が優勝候補にはなりますが、連覇はたやすくありません。しかし最初から連覇しか考えていない中3の攻撃的走りはさすがの一言でした。続く2位以下の争いがデッドヒートとなりましたが、ここで抜け出て2位に入ったのが高1(昨年4位)、そして、長女高3の猛追をぎりぎりでかわした中1が感動の3位に入りました。最終順位は中3→高1→中1→高3→高2→中2と続きます。今年もドラマチックなレース展開に会場はどよめきと祝福の拍手がいつまでも鳴りやみませんでした。まさに「AITOKUスポーツフェスティバル」のフィナーレにふさわしい競技でした。
開閉会式
今年の開会式の選手宣誓は高3の古茂田さん、「クラブde AITOKU」の運動部代表スピーチは高3の河田さん、閉会のことばは高2の森山さん、閉会式のお祈りは高3の須藤さんがそれぞれ落ち着いて務めてくれました。その他放送委員の皆さんは毎日遅くまでリハーサルを重ね、安定と頼りがいのある放送運営をやり切ってくれました。先輩たちが小学生の放送委員にアドバイスをしている場面もほのぼのとしており、ここも愛徳ファミリーを感じるところでした。片付けの様子も非常に気持ちよく、担当区域以外もすすんで手伝うなどまさに愛徳学園の姿を象徴していました。先日もBLENDでお伝えしましたが、保護者の皆さまにおかれましては、集合や進行のご案内におきまして、ご不便やご迷惑をおかけいたしましたことをお詫びいたしますとともに、どの学年に対しても最後まで惜しみない拍手と温かい声援をいただきましたことを心より感謝いたします。本当にありがとうございました。
(校長 松浦直樹)